Media/盤)

    [Import (輸入盤)]

Sleeve/ジャケ)

    [Coating (コ-ティング)]

L.Aのプロデューサー/鍵盤奏者Jorge Barreiroが1978年にISKCON(クリシュナ意識国際協会)からの依頼を引き受けて手掛けた作品。もちろん、元は協会の布教活動促進の為のツールと言う側面を強く持った作品でしたが、興味深いのはその豊かすぎるほどに芳醇で本格的な音楽性の素晴らしさ。同年には、 名曲「Feel Like Making Love」のヒットで知られるユージン・マクダニエルズの子息、ロンドン・マクダニエルズ共にスタジオユニット、ラサ(RASA)でも『エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー』(PDCD-140)と言うメロウソウルの傑作を残したジョルジですが、本作では自身の楽団名義（ジェイ・オー・ビー・オーケストラ (J.O.B. Orquestra)）で、より弾けた、より奥行きのあるソウル・サウンドを追求しています。楽曲によって男女のヴォーカルが入れ替わる編成、タイトでハリのあるリズムセクションと豪華なストリングスが華を咲かせる演奏陣も卓越しており、絶妙の高揚感を生み出すアレンジも流石の一言。冒頭、トロけるエレピがリードし、ソウルフルな女性のヴォーカリストがドラマチックに聴かせる「A1. Only Faith And Hope」からその本気のソウルサウンドに驚かされますが、フィリーマナーの分厚いサウンドが心を揺らすような「A2. Can't Find Away」、「B3. Open The Doors To Your Heart」、同系ながらよりダイナミックに、曲の中盤には鳴り物と共に派手に盛り上がる「A4. Yield To Him」などのアッパーな楽曲達の格好良さも悶絶モノ。そして真骨頂、華麗な弦のアレンジ、メロウなフィーリングが絶品のミディアムテンポの「A3. Don't Want That Illusion」、「B1. I Believe In Thee」、「B2. The Soul」などのメロウなソウルナンバー達にはもはや非の打ち所がありません。

当時の英国盤です。音質も上々です。

これはスゴいです、スゴすぎます...。プロダクション・デシネからCD『J.O.B. Orquestra (ジェイ・オー・ビー・オーケストラ) - Open The Doors To Your Heart (オープン・ザ・ドアーズ・トゥ・ユア・ハート)』 [PDCD-141]もリリースされましたね。(mm)