Media/盤)

    [Import (輸入盤)]

Sleeve/ジャケ)

    [Coating (コ-ティング)]

1960年代に生まれたヒンドゥー教系の新興宗派、ISKCON(クリシュナ意識国際協会)の活動促進の為、1978年に吹き込まれた作品。George Harrison、Alice Coltrane、Neil Diamond、Richie Havens、そしてStevie Wonderなどの著名なミュージシャンが当時傾倒していたISKCONが、名曲「Feel Like Making Love」のヒットで知られるEugene Mcdanielsの子息、London McDanielと、Jorge Barreiro（同年にはJ.O.B. Orquestra (ジェイ・オー・ビー・オーケストラ)名義で同目的のソウルの傑作『オープン・ザ・ドアーズ・オブ・ユア・ハート』[PDCD-141]をリリース）に依頼し生まれたのがRASA(ラサ)名義の本作『エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー』です。そのサウンドは、前述のスティーヴィー・ワンダーを思わせるような極上のメロウさを売りにしたブルーアイドソウル、AOR的な作風で、前置きにあるような宗教臭さを全く感じさせない本格的で洗練された内容です。まず、ソングライティングの良さが際立ち、作品全編を貫く圧倒的なクオリティに驚かされますが、華麗なストリングスをふんだんに用い、トロけるエレピ、タイトなリズムワークを軸にした演奏も豪華。さらに、Christopher McDaniel（彼もまた、ユージンの息子の一人）の甘く優しい歌声も印象的でサウンドにマッチしており、奇跡が生まれる下地が揃っています。オープニング、フワリと地平が広がるようなシンセのイントロから絶品のメロウなタイトル曲「A1. Everything You See Is Me」が作品の素晴らしさを約束してくれますが、絶妙のメロウネスと高揚感が交錯する「A2. Questions In My Mind」、「A4. Just For Believing」、ウットリするようなバラッドの「A3. A Perfect Love」、コモン・センス（コモン）のサンプリングソースとして一躍有名になった「B3. When Will The Day Come」など、アルバムを真っすぐに貫くような極上の世界観がとにかく素晴らしい1枚です。何度聴いても、味わいは増すばかり。そんな素晴らしい作品です。

1979年のオランダ盤です。音質は上々です。

歌ってる内容はともかく、これは素晴らしい作品ですね...。CD『Rasa (ラサ) - Everything you see is me (エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー)』 [PDCD-140]は、プロダクション・デシネから奇跡的に正規復刻されました。(mm)