PDCD194dd
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Artist) | 竹内 晴美 / 竹内晴美グループ (Harumi Takeuchi) |
Title) | 河童のあやまり証文/For Sons (Kappa No Ayamari Shoumon / フォー・サンズ) |
Format) | New CD |
CoO/Yr) | JPN / 2021 |
Label/#) | production dessinee / PDCD-194/VSCD-9835 |
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プロダクション・デシネ☆☆第194弾は和ジャズ/プライヴェートプレスの知られざる名作。
いにしえの伝説と母の愛をジャズに乗せ…。浜松を中心に活動した女流ピアニスト/作曲家、竹内晴美が1983年に夫でありベース奏者、また優れた録音技師でもあった竹内俊介などと密かに残した傑作『河童のあやまり証文/For Sons』。和の情緒、スピリッツ、豊かな母性と家族愛を感じさせる国産インディジャズ/プライヴェートプレスの幻の逸品がここに蘇ります。
名ピアニスト/作編曲家、菅野光亮氏に師事し、静岡県浜松市を拠点に活動した女性ピアニスト/、竹内晴美。5人の子供の母親であり、ベース奏者、録音技師でもあった竹内俊介の妻でもあり、かの名サックス奏者、宮沢昭氏とも親交のあった彼女の、ピアニスト/作編曲家としての集大成的なスタジオ録音作品が本作『河童のあやまり証文/For Sons』です。
そのタイトル通り、本作は地域の伝説に根ざした長編の大作『河童のあやまり証文』サイドと、愛おしい我が子たちへ贈る『For Sons』サイドの二本立てとなる力作。そのいずれもが竹内 晴美と言う才能の音楽への情熱に満ちた素晴らしい内容です。前者の「01. 河童のあやまり証文」は義理の姉でもある日本舞踏家、泉舟紅の創作舞踏のために書かれた楽曲ながら、その美しい郷愁感に満ちた甘美なテーマを軸に、フリージャズの手法を用いつつ仕上げられた15分にも及ぶ大作。まさに和スピリチュアルジャズの名曲と言える1曲です。後者『For Sons』サイドは、優れたオリジナル曲とディズニー映画の主題歌/挿入歌のカヴァーという構成で、軽やかさと粋なフィーリングがマッチした、こちらも素晴らしい仕上がり。アタック感の強いピアノの音色がグルーヴィーなラテンジャズ「02. For Sons」、一聴で耳に残るメロディラインに非凡さを感じさせるボサジャズ「05. Mother's Dream」の2曲の自作曲は竹内晴美の作曲家としての才能、バックを支えるベースの竹内俊介、ドラムの小津昌彦の卓越した演奏が光る感動的な名演です。またお馴染みの「03. 星に願いを [When You Wish Upon A Star]」、「04. いつか王子様が [Someday My Prince Will Come]」、「06. ラ・ラ・ルー [La-La-Lu]」などのカヴァー曲で聴かせる小粋な演奏からは母としての優しさ、家族愛に満ちたフィーリングがしかと伝わり、本作が”ジャズ”というキーワードを超越し、美しいメロディを愛する全てのリスナーに届くであろう潜在的な魅力を合わせ持つことを示しています。
本作は当時のリリースが竹内俊介氏の自主レーベルからの極少枚数の発売であったため希少性の非常に高いプライヴェートプレス作品です。ただ、竹内氏自身がプロの録音技師であったことから、インディ作品にありがちなサウンドのチープさは皆無で、その美しい録音も合わせてお楽しみいただけます。幼い愛息の写真が使用されたジャケットも慈愛に溢れ、その素晴らしい音楽とともに楽しんで頂ける事でしょう。
CD化に際しては1984年のライブ録音盤、『Silky Voice Jazz Concert』セッションからの楽曲を5曲収録。竹内晴美の演奏を軸にした楽曲を抜粋しましたが、内の2曲は本編には収録されたなかった未収録曲の初音源化となります。また「冬の終わりに」は、師匠であり楽曲の作者である菅野光亮氏自身がピアノを演奏、竹内晴美はピアニカを演奏すると言う貴重な組み合わせです(ボーナス音源はCDにのみ収録予定。同時期発売のアナログ盤には収録なし、デジタルでの配信予定もありません)。
● 世界初復刻/正規再発
● CDには5曲のボーナス曲(内2曲は未発表、1曲は菅野光亮氏のピアノ演奏をFt.)を収録
● オリジナルのマスターソースを使用した最新のリマスター音源を使用
● ヴィンテージな質感のペラジャケ風のジャケットでの紙ジャケ復刻/帯/解説付き
● 解説は尾川雄介氏(UNIVERSOUNDS)が担当
★ 同時発売のアナログ盤『竹内 晴美 / 竹内晴美グループ (Harumi Takeuchi) - 河童のあやまり証文/For Sons (Kappa No Ayamari Shoumon / フォー・サンズ) [PDLP-018]』はコチラ
長い道のりでした...。権利の調査で途中2度挫折して、3度目の正直でやっと成し得た1枚です。でもそんな苦労も、「01. 河童のあやまり証文」のメロディを聴けば一瞬でどうでもよくなるくらいに素晴らしい。愛に満ちた名作をお届けします。もしかすると、こう言うのは『production dessinee』にしか成し得ないかも?そして、例えば『Monica Dominique Trio (モニカ・ドミニク・トリオ) - Tillagnan (ティレグィナン) (New CD)』、『Jean-Pierre Fouquey (ジャン・ピエール・フーケ) - Railroad (レイルロード) (New CD)』、『Marc Deschamps (マルク・デシャン) - Sucre sale (シュクレ・サレ) (New CD)』、『Wagner Tiso (ヴァグネル・チゾ) - Outras cancoes de cinema (オウトラス・カンソエンス・ジ・シネマ) (New CD)』、『Cvartetul De Jazz Paul Weiner (パウル・ウェイネル・ジャズ・カルテット) - Spirale (スピラーレ) (New CD)』、『Jazz Workshop (ジャズ・ワークショップ) - Mezare Israel Yekabtzenu (ジャズ・ワークショップ 1973) (New CD)』など、優れた作曲家であり、ピアニストでもあるアーティストたちの作品の系譜に位置する、言わば“デシネ的なジャズ作品”の代表作となる1枚でしょう。とにかく素晴らしい作品です...。(mm)
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Label / レーベル: production dessinee